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「ベルファスト」
北アイルランドの政治経済の中心、ベルファスト市の都心から、西へ2キロほど行くとカトリック教徒の居住区、フォールスに着く。町のあちこちにIRA支持の落書きが描かれている。
アイルランドの統一、英国支配の不当性を訴える激しい内容だ。
この地区で異様なのは、延々と続く高さ3メートルほどのフェンス。これをピースラインと呼ぶ。
プロテスタントが多い隣のシャンキル地区とのトラブルを防ぐため、1969年に英国政府が設けたものだ。
フェンスに沿って歩くと、カソリック側にはアイルランド共和国の国旗が、プロテスタント側にはユニオン・ジャックがはためいている。
ベルファストの町々を歩いて、まず気になるのは、至るところに設置されたビデオカメラだ。
ひどく発達した監視体制だが、住民は慣れっこなのか、気にする様子もない。
騒乱への備えに信号機は頑丈なフェンスでカバーされ、警察の派出所は鉄条網に厚く守られている。
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